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1950(昭和25)年
08.13 国鉄−西日本、巨人−阪神(新発田)

柿落としに“伝統の一戦”が登場
セ・新潟シリーズ2日目は、2試合とも逆転ゲーム
 2日目は新発田に移動して、市営球場完成記念の2試合。
この新発田市営球場の詳細については別記する。


 さて、この日は第1試合に国鉄−西日本、第2試合に巨人−阪神が組まれたが、現在俗に
言う「伝統の一戦」が地方都市で組まれたのは極めて異例。フランチャイズ制以前には、
東京、名古屋、大阪以外で行われたことはなく、地方ではこの年6月6日に愛知の豊橋球場
で8回戦が行われて以来、これが2度目のことである。


(1)国鉄−西日本
 第1試合は国鉄の先攻で試合開始。先発は国鉄が田原、西日は久喜。
 先制は国鉄。初回、制球難に苦しむ久喜を一気に攻めたて、まず宇佐美の適時打で先
制。久喜はその後も制球が定まらず、敢えなくノックアウト。急遽リリーフした野本の
代わり端を、土佐内が左中間に運び、2点適時二塁打。1回に一挙3点を先取した。
 しかし国鉄は気が緩んだか、その後も盛んに攻めて優勢にゲームを進めるが、野本は
要所を抑えて追加点を許さなかった。
 8回、試合が動く。ここまですいすいと投げていた国鉄の先発・田原は、先頭の平井に
左翼へ13号ソロを叩き込まれた。田原はこの一発で精神的にぐらついたか、また疲れも
出始めたか、連打を許し、1点を失った。ここで交替させるところだが、そのまま続投さ
せたのが仇。小島が2号3ランを放ち、試合は一挙に逆転。代わって成田がマウンドに上
がったが、時既に遅し。西日は9回にもう1点を追加し、試合は西日の鮮やかな逆転勝ち。
後半から調子を上げた野本の好リリーフが光った。

 勝敗とは別に、初回に土佐内が放った適時二塁打のシーンは、恐らく地元ファンが最
も喜んだシーンではないだろうか。



9回戦 (西日本 5勝4敗)
新発田市営球場 -人
--:--開始 -時間-分
0 0 0 0 0 0 0 5 1 6
3 0 0 0 0 0 0 0 x 3
(勝) 野本
(敗) 田原
(HR) 平井13号(1、田原)、小島2号(3、田原)

西日本   国 鉄
(6) 平 井 5 1 1 (9) 藤 田 3 1 0
(8) 塚 本 5 1 0 (8) 荻 島 3 0 0
(9) 永 利 3 1 1 (2) 宇佐美 4 1 1
(3) 南 村 5 0 0 (3) 森 谷 4 1 0
(5) 清 原 4 2 1 (7) 小田切 3 0 0
(4) 小 島 4 2 3 (5) 千 原 3 0 0
(7) 関 口 4 1 0 (4) 土佐内 3 2 1
(2) 日比野 3 2 0 (1) 田 原 3 0 0
(1) 久 喜 0 0 0 1 成 田 0 0 0
1 野 本 4 0 0 H 土 屋 1 0 0
(6) 中 村 4 1 0


37 10 6 31 6 2
振0 球4 犠- 併- 残- 振0 球5 犠- 併- 残-

西日本   国 鉄
久 喜 田 原
野 本 成 田

(審判)--

(二塁打)土佐内、日比野、永利
(盗塁)--
(失策)中村2


(2)巨人−阪神
 約2万人の観衆を飲み込んだ、真新しい市営球場。
 巨人・水原監督は、そのグラウンドをこう評している。「小じんまりしていて理想的
な球場だ。ただ、もう少し水を撒いたり、目の細かい砂を入れて手入れしたらいい。難
と言えば、両翼は290〜300フィート、中堅は390〜400フィートは欲しい」。確かに、完
成当時の市営球場は両翼が280ft(約85.4m)、中堅380ft(約115.8m)と、余り広くない。
ただ、この水原監督の進言は少なからず、その後の市営球場のグラウンド整備にヒント
を与えたものと思われる。


 第2試合が始まる頃には、気温は34度を超える猛暑に。先発は巨人・藤本、阪神・駒田
の両エースが立てられた。
 2回、武宮の適時二塁打で、まず巨人が1点を先制。しかし3回、阪神は、金田が右翼席
に運ぶ5号2ランで逆転。序盤は1点を争う展開になった。
 しかし5回、巨人は突如乱れた駒田を攻める。2四球と青田の二塁打、武宮の安打など
3安打に加え、二塁・白坂が悪送球を犯すエラーなどで一挙に5点を挙げ、駒田をKO。
中盤に来て、巨人が主導権を握った。
 7回、阪神も追いすがる。二塁・千葉の適時失策に始まり、徳綱の安打、代打・谷田の
二塁打と、2者連続タイムリーで3点を挙げて1点差に迫った。しかし、その裏の巨人は、
青田がスクイズを決め、2点差。8回には千葉、青田の長打が出て、とどめを刺した。

 巨人はこれで7連勝。炎天下のゲームゆえ、両チームともいまいち精彩を欠く内容だっ
たが、藤本が要所で見せた巧みなコーナーワークだけが光った。



12回戦 (巨人 6勝5敗1分)
新発田市営球場 -人
--:--開始 1時間52分
0 0 2 0 0 0 3 0 0 5
0 1 0 0 5 0 1 2 x 9

(勝) 藤本
(敗) 駒田
(HR) 金田5号(2、藤本)

阪 神   巨 人
(9) 安 居 4 3 0 (9) 萩 原 4 0 0
(7) 金 田 5 2 2 (7) 小松原 3 0 0
(8) 後 藤 5 1 1 (4) 千 葉 4 1 3
(5) 藤 村 5 1 0 (3) 川 上 5 2 0
(2) 徳 網 4 1 1 (8) 青 田 5 2 1
(3) 渡 辺 3 0 0 (5) 手 塚 2 0 1
H3 谷 田 1 1 1 (2) 武 宮 2 2 2
(4) 白 坂 4 0 0 (6) 内 藤 4 1 0
(6) 西 江 2 0 0 (1) 藤 本 3 1 0
H 河 西 1 0 0
6 坂 田 0 0 0
(1) 駒 田 2 0 0
1 内 山 2 0 0


38 9 5 32 9 7
振2 球3 犠0 併- 残- 振3 球7 犠2 併- 残-

阪 神   巨 人
駒 田 4 2/3 25 4 2 5 3 藤 本 9 41 9 2 3 3
内 山 3 1/3 16 5 1 2 3

(審判)PL津田、1B島、3B国友

(三塁打)青田
(二塁打)谷田、千葉、青田、武宮
(盗塁)--
(失策)神2(白坂、−)、巨3(千葉2、内藤)






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(1950)
08.12 T−P、G−S(栃鉄悠久山)
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08.22 D−P(白山)


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