
第2章
続行分までもが雨天中止に
| 翌日は試合、のはずが大荒れに… | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| こうして、柏崎の騒然たる一日は終わった。 日はとっぷりと暮れ、両チームの選手・コーチ一行たちは各々バスに乗り、宿舎のある 新潟へと帰っていった。 翌日は新潟市営鳥屋野野球場で試合。 しかし、残念ながら試合は雨によるグラウンドコンディション不良で、中止となった。 だが、この中止決定の手際が、余りにもひど過ぎた。 試合開始は午後1時の予定だったが、前日までの雨で、試合開催は微妙。ところが主 催者側は昨日の二匹目のドジョウを狙ったのか、試合開始を遅らせて、グラウンド整備に 当たった。スポンジで水を吸い取り、砂を内野部分に約4トンを入れて、必死に整備が 行われた。 しかし、当時の鳥屋野球場は水捌けが非常に悪く、グラウンドコンディションは劣悪 の骨頂。内野は沼地の一歩手前といった風情。整備しても試合を行うには余りにも無理 な状態だったにもかかわらず、結局1時間以上も選手と観客を待たせた挙げ句、主催者 側の南海・杉浦監督の「ぬかるんでスパイクが効かない。万が一の場合、選手が怪我を しては大変」との判断で午後2時15分、試合は中止と決定した。 ところが、この中止が決まった時は雨が止んでいたのだ。その直前まで、グラウンド 整備中には選手も出て練習を行っていたほど。気温13度の肌寒い空のもと、1時間以上 も待ちぼうけを食らった上、この曖昧な決定である。さすがにこれには観客もキレた。 ましてや、開門からずっと呑み続けて、すっかり出来上がってしまったお客だっている。 場内に中止のアナウンスが放送されたその瞬間、待ち続けて待ち侘びて待ち疲れた、 約5千人の観客の一部が、グラウンドに空き缶や空き瓶、ゴミなどを投げ込むなどした。 その数、およそ200個程。 収まりの付かない観客の中には、球場正面の関係者入口に押し掛け、「南海の職員を 出せ」「日報の責任者を出せ」などと、係員に詰め寄る者もいた。遂には、こうして押 し掛けた観客約50名と、警備に当たっていた新潟東署員44名、新潟綜合警備保障の警備 員25人とが揉み合いになり、一時一触即発の押し問答が約30分続いた。結局、関係者の 説得で大事には至らなかったが、2日続けて主催者の手際の悪さに翻弄された新潟の野球 ファンは、イライラを爆発させていた。 翌日の新潟日報には、主催者ということもあってか、このトラブルについては一切何 ひとつ報じられなかったが、朝日新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポンなどの全国紙・ スポーツ紙等には、しっかりとこの悶着についての記事が載り「営業優先主義」との酷 評を受けた。 後日談だがそれ以来、日報主催のプロ野球はこのようなトラブルを恐れてか、多少の 小雨でもすぐに中止を出すようになってしまった。 この手際の悪さに、ロッテ・有藤監督は「雨も降っていないし、練習していたんだか らお客さんは怒るよ。内野はとても使える状態じゃないけど、スタンドからは分からな いからね。もう少し早く決めていればよかった。ファンが可哀想だよ…」と同情してい た。 ロッテ・石井総務も「主催者が“練習だけでも見てもらいたいから”と言うので協力 した。お客さんも納得して入場してもらったと聞いている。ウチとしては主催者に従う だけだけど、(同じ状況で)川崎球場だったら、お客さんは入れなかったと思う」と、手 際の悪さをやんわりと指摘した。 ともあれ、前日は雨の中で試合を強行して、照明がないばっかりに日没サスペンデッ ドゲームにしてしまい、この日はこの日で、寒い中観客を待たせた挙げ句に中止決定で ファンが大荒れと、トラブル続出。2日続きのハプニング、御難続きの新潟シリーズだ った。 さて、新潟で情けない事態ばかりが続いていたそんな中で、とてもおめでたい話題も あった。 南海・スティーブ・ハモンド内野手(30)は、妻・ジニーさんの出産に立ち会うため、 急遽帰阪していたが、23日午後、神戸市内の病院で3,000グラムの男の子を無事出産。 「カイル(Kyle)」と名付けられた。 (ひとくちメモ) 参考までに、過去、新潟県内で開催された一軍戦の開催パターンは、県外の都市と連 戦を組んだケースを除くと、大抵は金曜日に新潟に入り、そのまま宿舎に入って着替え た後、鳥屋野球場で練習を行う。翌土曜日はバスで移動し、長岡や柏崎、三条などで試 合を行い、試合後新潟に帰ってくる。そして日曜日は新潟で試合をし、試合後宿舎で着 替えて、新幹線や飛行機などで新潟を後にする、というのが通例であった。この87年も このパターンで日程が消化された。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| そして、七夕を迎えました | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| そして1ヶ月が経ち、7月7日・七夕。遂に決戦の時を迎えた。 この時、南海・ロッテ両チームとも既にパ・リーグの優勝争いから弾き飛ばされ、話 題になるのはこのサスペンデッドゲームのことばかり。スポーツ紙のパ・リーグの話題 でも、この節に行われる、西武−阪急の前半戦の天王山3連戦のことに次ぐ大きな扱い。 続行試合の先頭打者となる、ロッテ・高沢は、この話題で取材責めに遭った。前節の 釧路2連戦でも、北海道出身とあって宣伝用ポスターにも起用され、ここしばらくは 「時の人」であった。高沢は「ホントはヒーローになって騒がれたいんですけどね…」 と、思わず苦笑していた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ところが、またも雨にたたられる | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| しかし、またも雨にたたられた。 7月7日に予定されていた南海−ロッテ7回戦と、引き続き開催する予定だった13回戦は、 雨のため中止となった。 サスペンデッドゲームの続行分が中止となったケースは、史上初のことであった。 2度も雨にたたられたこの試合、13回戦とともに翌8日に順延された。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 珍アイディア。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| この七夕決戦は、水入りとなった。 中止が決定した後、ロッテ・有藤監督は「気分転換と目慣らしのために、打撃練習をや ろう」とアイディアを出した。で、選手・コーチを引き連れて向かった先が、何とバッ ティングセンター。 福岡市に近い粕屋町にある「仲原バッティングセンター」。ここを1時間1万円で借り 切ってしまったのだ。 90〜130キロのボックスで、ひとり30分間、150球の打ち込み。しかし、そこは街のバ ッティングセンター。マシンから放たれるのは勿論、軟球である。硬球に慣れたプロは 最初のうちは球を捕らえるのに苦心したようで、古川は「こりゃけっこう難しいですわ。 軟球を打つのなんて中学のとき以来かな」と苦笑。しかし、そこはさすがプロ。ネット に掲げられたホームランマークに、ライナーをぶち当てて「ホームランです」のアナウ ンスを響き渡らせた。 実は、翌日2試合目の先発予定は西川。遅いストレートにスライダーを組み合わせて 組み立てる、技巧派投手だ。高畠打撃コーチも「90と100キロの球は、西川のスライダー と同じようなものだからな」とニンマリ。 実はロッテ、大毎オリオンズ時代の昭和37年に、今回と同じ7月7日に阪急とサスペン デッドの続行試合を行い、サヨナラ負け。続く本チャンでもサヨナラで敗れ、変則ダブ ルヘッダーで連続サヨナラ負けを喫した記録がある。そこで若生投手コーチらは、新潟 市の蒲原神社、京都の九頭竜神社で厄払いを受けたという。 その御利益があったのかどうか、この不吉な七夕のゲームが順延され、釧路からの移 動という強行スケジュールも、このバッティングセンターでの練習でリラックスできた ようで、有藤監督は「これで明日は連勝だよ」と笑顔を見せていた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 西川、たった一日で2度先発!? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| で、その南海の先発予定・西川だが、実は柏崎でも先発投手だったのである。5月23日 は3回1/3を3失点で降板していた。そして、この8日の2試合目・13回戦にも先発するわけ だが、サスペンデッド当日の記録は、続行試合が成立次第成立するということで、西川 は「一日2度先発」という珍しい記録となる。 当の西川本人は「そんなのありですか?」と不思議そうにしていた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| そして、遂に決着がつきました | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 明けて7月8日。サスペンデッドゲームとなった南海−ロッテ7回戦の続行試合は、午後 5時30分から平和台球場で行われた。 スコアボードには、停止された時点のスコアとオーダーが並べられ、カウントランプ は一死を示し、打順ランプは1番ではなく、4番・高沢のところに灯った。柏崎で止めら れた時間が、それから46日を経て、博多に持ち込まれたのである。 南海の投手は、中条から交替予定だった井上ではなく、右肩痛から復帰して2試合目の 登板となる加藤伸一がマウンドに立った。そして、打席には4番・高沢。 この奇妙なシチュエーションの中、球審・新屋は右手を挙げた。 8回表、ロッテの攻撃は一死から試合開始。 高沢がレフト前に安打、代打・山本は中飛。上川は四球で好機が広がるも、代打・リー は三邪飛に倒れ、攻撃終了。 その裏、南海の攻撃。二死満塁の好機も、湯上谷が凡退して無得点。 9回表。二死から西村が内野安打で出塁したが、続く水上は凡打。 そして9回裏に入った。 先頭の山本が安打で出塁すると、森脇がきっちり送って一死二塁。続く門田は四球で、 南海はサヨナラのチャンスを迎えた。しかし、ここで加藤英は二ゴロで、一塁代走・岩 木が二塁で刺され、しかし尚も二死一・三塁。この場面で試合を決めたのは、河埜。この 代わったばかりの5番手・小川の2球目をレフト前に弾き返し、南海がサヨナラ勝ち。 遂に47日ぶりに決着がついた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| そんなわけで | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| こうして47日ぶりに決着を見た南海−ロッテ7回戦。 南海は三度目のサスペンデッドで3連勝。負けたロッテは同じく三度目で1勝2敗となり、 2度の敗戦ともサヨナラ負けという結末であった。 5月23日の柏崎での試合は2時間8分(中断1時間4分)。この日の続行分は52分。試合時間 は合わせて3時間となった。試合開始から終了まで、時間にして、何と46日と5時間もかか る大仕事だった。 両軍で出場した選手は、合わせて46人。5月23日には出場していなかったロッテ・古川、 リー、西村も出場。6月28日に右肩痛から復帰した南海・加藤伸一も登板し、1回2/3を投球 数27で“完投”。復帰2試合目で今季初勝利をマークした。「ついてるんだと受け取って、 次はきっちり勝ちたいです」とは、加藤伸の弁。 さて、この続行分に続いて行われた13回戦の観客数は6,000人。しかし、7回戦に関して は一時停止となった時点では既に試合は成立しているので、柏崎の観客数12,000人が動員 数の正式な記録となる。 審判団は、メンバーが一部入れ替わった。 柏崎では、PL・新屋。以下、岡田哲、永見、山崎、寺本、林忠。再開された平和台では、 新屋・大野・藤本・村田・※はす池・林忠の6氏が裁いた。 ※はす池の「※」は、あしへんに周 この7回戦で3安打を放った選手は2名。南海・山本とロッテ・高沢である。両者とも柏 崎で2安打を放ち、そしてこの日1安打を打って、ヒット3本。当然、猛打賞を獲得するは ずだった。 しかし、この試合を主催した新潟日報社では「柏崎の分だけで判断します」と、けん もほろろのつれない判断で、猛打賞は時効扱いに。何とも不運な二人であった。 ところで、このサスペンデッドが決着した後、引き続き2試合目の正規試合・13回戦が 行われたわけだが、その間のインターバルは20分間。 しかし、この間のスコアボードの切り替えに時間がかかり、2試合目が始まった段階では まだ間に合わず、オーダーはめちゃくちゃ。場内アナウンスでも「スコアボードが故障 していますのでご了承下さい」と、苦しい説明が流された。 ご存知の通り、平和台球場は電光式ではなくてパネル式。表示が違っていても、それ はあくまでも人為的なもの。少なくとも故障したとは言えないのだが…(笑)。 さて、この後の正規試合・13回戦は、南海の先発・西川を序盤に一気に攻略したロッテ が、先発・仁科の乱調も、二番手・伊藤優の好投で抑え込み、6−4で南海を振り切っ た。 この変則ダブルヘッダーで、明と暗が分かれた象徴的な二人がいる。 この日の2試合目で、南海・門田は8回に中越えにソロを放った。前日までの本塁打数は 16本だったが、一気に18本となった。これは、サスペンデッドで打ったホームランが、 続行試合終了で、正式に認められたためである。 一方、この変則ダブルヘッダーで、柏崎で先発してKOされ、そして2試合目でも先発し て、2回も持たずにKOされた西川はガックリ。記録上は一日2度先発してどちらもKOされた 格好で、何とも不憫というか何というか…である。 終わってみれば1勝1敗となった、この7月8日の南海−ロッテ戦。 1試合目サヨナラ勝ちの南海・杉浦監督は「よーいドンですぐゴールだから緊張した。9回 が100メートルなら、今日は30メートル競争だったね」と、決着に一安心。 2試合目に雪辱を果たしたロッテ・有藤監督は「連敗しなくて良かったよ」と一息。 ロッテは一日2連敗を免れて、どうやら御祓いの御利益はあったようだ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 過去のサスペンデッドゲーム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| さて、パ・リーグでは過去8回の一時停止試合が記録されている(下表参照)。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ※=昭和29年6月16日の近鉄−東映戦は、インフィールドフライをめぐり、 試合終了後に近鉄が無効試合を提訴したが、サスペンデッドの規則を 準用し、問題のフライ直前のカウントから再開したもの。 ☆=昭和62年7月7日に予定されていた続行試合は雨天のため中止となり、 翌8日に再開となった。 ・東映は現北海道日本ハム、阪急は現オリックス、大毎・東京は現千葉ロッテ、 西鉄は現西武。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| あとがき | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 1987年。昭和でいうと62年。当時はいわゆる翌88年からの「熱パブーム」前であり、 パのスター選手は?というと、秋山・清原・石毛・工藤など、専ら西武勢で、野球音痴な 方(失礼)は「えーと、あとは誰だっけ?」という人もいたのではないか。まだ、パ・リー グは営業的に低迷していた時期。ペナントの話題なんて、当時圧倒的な強さを誇っていた、 西武の記事が大半。その他の球団は、客寄せパンダ的な、突拍子もない営業アイディアの 話題でも出さないと見出しにならないような状態だった。 そんな状況下で、このサスペンデッドゲームが生まれた。21年ぶりの珍事に、球界はて んてこ舞いである。南海ホークスとロッテオリオンズ。両チームとも当時、成績も営業面 でも慢性的なジリ貧状態だった。その両チームに、こんな変わった形で注目が集まった。 しかし、こういった話題が出ても、大阪球場と川崎球場の観客数がグンと伸びるはずも なかった。この試合の後も、両球場とも3,000人、6,000人…という数字が、新聞のスコア テーブルに、寂しそうに貼り付いていた。 だいたい、こういう勝敗と関係ない次元の話が、観客動員数に影響を与えることは、ま ずあり得ない。面白い野球、楽しい野球…。それは客寄せパンダが何人いるか、とか、30 年に一度の珍記録が生まれた、といったことではなく、プレーヤーとして素晴らしい選手 が何人いるか、そしてそのタレントをどう生かし、育てていくか…。それが「見ていて面 白く、楽しい野球」であり、それができる球団が「素晴らしい球団」なのだと、私は思う。 話を戻す。 このサスペンデッドゲーム、当時は各方面で物議を醸していたらしい。県内では「よく ぞ試合を成立させてくれた」「球史に“柏崎”の名を残した」という、肯定的な(単刀直入 に言うと“脳天気な”ですが)意見もあった一方で「どうして新球場に照明を付けなかった のか」「雨の中、無理に開催することはなかったのではないか」など、市や主催者に対す る非難的な見方もあった。 週刊ベースボール(ベースボール・マガジン社刊)に現在も連載されている、やくみつる 氏の四コマ「セ相冗談」。この翌週の号では佐藤池球場が“原発のお膝元のくせに、照明 が付いていない球場”とこき下ろされていた。 今回この企画を立ち上げるに当たって、東京は野球体育博物館(東京ドーム内)で日刊ス ポーツ等のスクラップをチェックし、その後、地元の新潟県立図書館で新潟日報のマイク ロフィルムを閲覧したりして資料をかき集めていったのだが、ニッカンと日報を比較する と、見出しの書き方や記事の内容などを見たところでは、地元の日報は、まさにこの2連 戦の主催者であり、当時新潟県内ではこの南海の2連戦だけが唯一の一軍戦開催(但し、こ の年は珍しく、18年ぶりに巨人戦の開催があった)ということもあって「どうですか、新潟 にプロ野球が来ましたよ」とお祭りムードを煽っているような印象を受けた。 逆にニッカンの記事は、地方球場で起こった珍事という点を前面に押し出し「何もこん なコンディションで強行することなかったんじゃないの?」と、主催者に対して強い不信 感を持っているような感触を受ける。先のやく氏の辛辣なネタもそうだが、中央球界(ひ いては全国的に)では、非常に冷ややかな目でこの珍事を受け止めていたようである。だ って、その当時は既に、地方でも立派な球場がある時代だ。「プロも試合できるような新 しい球場なのに、どうして照明が付いてないの?」というのが、他県人からの声だ。 そういう意味では、新潟の球場は「非常識」である、といえよう。そして、その状況が 10年以上もの間、ほとんど進歩を見ていないのだ。恥ずかしいとしか言いようがない。 さて、この年の7月6日に行われたプロ野球実行委員会で、地方球場に対する重要な決定 がなされたことを御存知だろうか。 「選手の安全確保のため、来季からはラバーフェンスのない野球場では公式戦を開催し ない」。 これが、その決定事項である。これ以降、慌ててラバーフェンスを発注する自治体が続 出したとか、しなかったとか。 あなたの町の球場には、ラバーが付いてるかな? |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| この試合の最終記録 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
柏崎市営佐藤池野球場、平和台野球場
14時32分 12,000人
3時間(中断1時間4分)
7回戦 南海 8勝4敗
| O | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | |||
| H | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 5 |
5月23日・8回表一死無走者、日没サスペンデッドゲーム
7月7日・続行試合、同場面から再開
<HR>水上4号(西川) 門田17号(3、石川) 高沢7号(西川) 田野倉4号(西川)
<勝利打点>河埜(3)
| 以下は正式な試合記録。 打者・投手の預かりとなっていた記録は試合が終了した時点で加算された。 |
| ロッテ | 打 | 得 | 安 | 点 | 率 | HR | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
| (5) | 佐藤健 | 3 | 0 | 0 | 0 | .231 | 7 | 中飛 | … | 一邪 | … | 捕邪 | … | … | … | … |
| H4 | 丸 山 | 1 | 0 | 0 | 0 | .283 | 2 | … | … | … | … | … | … | 一ゴ | … | … |
| 5 | 西 村 | 1 | 0 | 1 | 0 | .301 | 1 | … | … | … | … | … | … | … | … | 三安 |
| (6) | 水 上 | 5 | 1 | 2 | 1 | .297 | 4 | 左本 | … | 三振 | … | 中安 | … | 中飛 | … | 遊ゴ |
| (8) | 横 田 | 3 | 0 | 0 | 0 | .256 | 3 | 四球 | … | 一ゴ | … | 一ゴ | … | … | 二ゴ | |
| (9) | 高 沢 | 4 | 1 | 3 | 1 | .306 | 7 | 左安 | … | … | 左本 | … | 二飛 | … | 左安 | |
| (3) | 水 谷 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 0 | … | … | … | … | … | … | … | … | |
| H3 | 田野倉 | 3 | 1 | 1 | 1 | .309 | 4 | 二飛 | … | … | 左本 | … | 遊ゴ | … | … | |
| H3 | 山 本 | 1 | 0 | 0 | 0 | .337 | 3 | … | … | … | … | … | … | … | 中飛 | |
| (D) | 芦 岡 | 2 | 0 | 0 | 0 | .231 | 0 | 三ゴ | … | … | 中飛 | … | … | … | … | |
| HD4 | 上 川 | 1 | 1 | 1 | 0 | .257 | 4 | … | … | … | … | … | 右2 | … | 四球 | |
| (7) | 庄 司 | 3 | 0 | 2 | 1 | .271 | 0 | … | 右飛 | … | 左安 | … | 左安 | … | … | |
| H | リ ー | 1 | 0 | 0 | 0 | .245 | 3 | … | … | … | … | … | … | … | 三邪 | |
| 7 | 岡 部 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | 4 | … | … | … | … | … | … | … | … | |
| 7 | 古 川 | 0 | 0 | 0 | 0 | .208 | 5 | … | … | … | … | … | … | … | … | |
| (2) | 斎 藤 | 2 | 0 | 0 | 0 | .314 | 0 | … | 遊ゴ | … | 二併 | … | … | … | … | |
| 2 | 袴 田 | 2 | 0 | 1 | 0 | .191 | 2 | … | … | … | … | … | 左2 | … | … | 三振 |
| (4)54 | 森 田 | 3 | 0 | 0 | 0 | .118 | 0 | … | 左飛 | … | … | 中飛 | … | 投ゴ | … | … |
| H | 愛 甲 | 1 | 0 | 0 | 0 | .319 | 2 | … | … | … | … | … | … | … | … | 左飛 |
| 1 | 右 田 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 0 | … | … | … | … | … | … | … | … | … |
| 1 | 小 川 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 0 | … | … | … | … | … | … | … | … | … |
|
|
||||||||||||||||
| 計 | 36 | 4 | 11 | 4 | .270 | 51 | 残7 併0 | |||||||||
| 南 海 | 打 | 得 | 安 | 点 | 率 | HR | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
| (8) | 山 田 | 4 | 1 | 2 | 0 | .341 | 1 | 左安 | 三ゴ | … | 中安 | … | 三ゴ | … | 四球 | … |
| 3 | 定 岡 | 0 | 0 | 0 | 0 | .152 | 0 | … | … | … | … | … | … | … | … | … |
| (4) | 湯上谷 | 4 | 1 | 0 | 0 | .244 | 0 | 犠選 | 三振 | … | 投犠 | … | … | 二ゴ | 右飛 | … |
| (9) | 山 本 | 5 | 0 | 3 | 0 | .276 | 1 | 三振 | 右飛 | … | … | 中安 | … | 遊安 | … | 中安 |
| (3) | デビッド | 4 | 1 | 2 | 1 | .237 | 9 | 中安 | … | 中飛 | … | 左安 | … | 中飛 | … | … |
| 6 | 森 脇 | 0 | 0 | 0 | 0 | .179 | 2 | … | … | … | … | … | … | … | … | 投犠 |
| (7) | ハモンド | 0 | 0 | 0 | 0 | .265 | 4 | … | … | … | … | … | … | … | … | … |
| 7 | 門 田 | 4 | 1 | 1 | 3 | .345 | 17 | 左本 | … | 振逃 | … | 中飛 | … | 中飛 | … | 四球 |
| R | 岩 木 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 0 | … | … | … | … | … | … | … | … | … |
| (D) | 加藤英 | 4 | 0 | 0 | 0 | .231 | 6 | 四球 | … | 遊飛 | … | 三邪 | … | … | 二ゴ | 二ゴ |
| (5) | 河 埜 | 3 | 0 | 1 | 1 | .327 | 3 | 四球 | … | 中飛 | … | 三飛 | … | … | 死球 | 左安 |
| (2) | 香 川 | 3 | 0 | 0 | 0 | .252 | 5 | 右飛 | … | … | 遊ゴ | … | 遊ゴ | … | … | |
| 2 | 吉 田 | 1 | 0 | 1 | 0 | .276 | 2 | … | … | … | … | … | … | … | 右安 | |
| (6) | 坂 口 | 3 | 0 | 0 | 0 | .196 | 0 | 二ゴ | … | … | 遊ゴ | … | 三振 | … | … | |
| 3 | 藤本博 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | 0 | … | … | … | … | … | … | … | … | |
| H8 | 佐々木 | 1 | 0 | 0 | 0 | .272 | 7 | … | … | … | … | … | … | … | 三振 | |
|
|
||||||||||||||||
| 計 | 36 | 5 | 10 | 5 | .266 | 63 | 残12 併1 | |||||||||
| ロッテ | 勝 | 敗 | S | 試 | 回 | 打 | 球 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 | 防 | ||
| 石 川 | 1 | 4 | 0 | 9 | 1/3 | 7 | 27 | 3 | 1 | 2 | 4 | 4 | 7.06 | ||
| 平 沼 | 1 | 0 | 0 | 20 | 3 2/3 | 15 | 41 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2.35 | ||
| 園 川 | 1 | 4 | 0 | 16 | 3 | 10 | 34 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3.75 | ||
| 右 田 | 1 | 1 | 0 | 14 | 1 2/3 | 10 | 42 | 2 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3.16 | ||
| 小 川 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0/3 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4.05 |
| 南 海 | 勝 | 敗 | S | 試 | 回 | 打 | 球 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 | 防 | ||
| 西 川 | 6 | 5 | 0 | 13 | 3 1/3 | 16 | 53 | 5 | 1 | 1 | 3 | 3 | 4.66 | ||
| 矢 野 | 0 | 0 | 0 | 20 | 3 2/3 | 13 | 43 | 4 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3.58 | ||
| 中 条 | 2 | 0 | 0 | 24 | 1/3 | 1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.24 | ||
| 加藤伸 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 1/3 | 8 | 27 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2.08 |
○盗塁 高沢(8回) ○走塁死 庄司(6回) ○暴投 平沼(3回)
◇審判 PL新屋、1B大野、2B藤本、3B村田、LL※はす池、RL林忠
※=あしへんに周