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Ver.2
05/30/2003

豊栄市営木崎野球場
とよさかしえい・きざきやきゅうじょう/Kizaki Baseball Stadium,Toyosaka City


新潟県内には、きちんとメンテナンスさえできれば申し分ないのに…、
という球場が数多(あまた)あるのだが、この木崎球場も然り。
しかしいくら何でも、ファウルエリアにクローバーの花が咲き綻ぶ、
というのは、野球場として、と言うよりもむしろ根本的に、
公共施設としては如何なものだろうか、と首を傾げたくなる。
05/29/2003





<撮影日時>
●05/29/2003
〒950-3304 豊栄市木崎491
・1990年8月完成
・グラウンド面積:-平方m
・両翼:85m
 中堅:115m
・内野:クレー舗装、外野:天然芝

●交通
・JR早通駅北口より徒歩約20分
・JR豊栄駅よりタクシー約7分
※駐車場:100台

●球場の位置
 

豊栄市

 新潟市と阿賀野川を挟んで隣接する豊栄市。ベッ
ドタウンとして、工業地域として、また福島潟を中
心とした自然豊かな街造りが進められている。
 全国的に最も有名なのは、JRA新潟競馬場がある
こと。特に夏の開催時は、関東や近県からも多くの
ファンが訪れ、GIレースの場外発売時には周辺の交
通が麻痺するほどの盛況を見せる。


 町を東西に貫く交通幹線である、JR白新線、日本
海東北道と、県道2号(新潟・新発田・村上線)、国道
7号(新新バイパス)に挟まれたその中間点、早通団地
の北東のはずれに、この球場はぽつねんと建ってい
る。周囲が田んぼなので、球場はすぐに見つかる。
がしかし、遠くから見ただけでは、それが球場であ
るかどうか、全く解らない。


<車でお越しの場合>
・新潟市内からR7(新新バイパス)を新発田方面
 へ。競馬場ICで降り、豊栄市街方面に右折、
 そのまま競馬場通りを市街地に向かって南進
 する。旧R7(県道2号、新潟・新発田・村上
 線)を越えて1つ目の信号を右折し、早通方面
 に入ってすぐ右手に木崎球場がある。
 但し、球場の利用がない場合は、駐車場は閉
 鎖されているので注意が必要だ。

 というのも木崎球場、遠めに見たところでは、野
球場らしさを示しているのはバックネットくらいし
かない。それがなければ、まるで土塁か墳墓だ。

 一応、メインスタンド的なものは存在する。
しかしそれは、本部席の屋根の上に作り立てられた
観覧席。取って付けたような2本の階段を昇ると、
そこには段違いに据え付けられたベンチが2列付い
ているだけだ。 

 その他のスタンドはすべて土盛りで、一、三塁側
と左翼側。尚、右翼側は管理用通路となっているた
め、土は盛っていない。
 球場の外周に木が植えてあるのだが、これがほぼ
全て、野鳥の棲処になっている。観戦時等は糞害に
注意してほしい。

 フィールドサイドに眼を移そう。

 場内にはスコアボードはなし。しかもダッグアウ
ト横にも備え付けていない。
 また、バックスクリーンもない。その代わりに、
中堅には木が植えてある。まあ、真夏はこうして葉
が青々と生い茂るので、即席のバックスクリーンと
して機能してくれるが、よく見てほしい。中堅のど
真ん中、最深部に掲揚塔(ポール)が3本立っている
のだ。バックスクリーンの前で旗を翻して、ゲーム
の進行を(確信犯的に)妨害しようとでも云うのか。
これではバックスクリーンの役割を果たしている、
などとお世辞めいた事はいえない。しかもプレーの
妨げとなる障害物を、何のためらいもないままに堂
堂と「放置」しているではないか。
 ポールの位置を早急に移動すべきだ。さもなくば
ここは「野球場」を標榜するに値しない。

 両翼は85m、中堅は115m。ブルペンなし。
アマチュアの公式戦を開催するわけでもない、一介
の草球場に過ぎないが、2002年まではここで、とあ
るイベント草野球が毎年秋に行われていた。

 題して「東京六大学OB戦」という、草野球の親善
ゲーム。地元レジャー紙の会社が主催して行ってい
たものだが、これは六大学の野球部OBが、往年の神
宮の思い出を云々…、というものでも何でもなく、
単にこの6つの大学のOB達がわらわらと集まって(無
論、野球部OBでない人のほうが圧倒的に多い)、珍
プレーを繰り広げる、というものだった。
 しかし新潟県、元々大学進学率は全国の下位にあ
り、この名門6校に進めるのはごく限られた人々。
また近年は、この大会の認知度の低さが祟って選手
集めにも苦労し、参加者の高齢化が著しく進行して
いた。そうこうしているうちに、この会社が紙面制
作を請け負っていたスポーツ紙が、新潟での制作活
動(新潟版の他、長野版も請け負っていた)から撤退
するなどしたため、この親善試合も大きなヘアピン
カーブに差し掛かっている、という。

 内野の土(というよりもほぼ砂場)は真っ白。
冒頭の写真の通り、芝部分には雑草が茂る。これで
メンテナンスが万全なはずがない。競技はおろか、
一般利用で使うにしても問題が多過ぎる球場だ。

 市内には他に、嘉山地内にナイター設備を備えた
南運動公園のグラウンドなどがあるが、人気はむし
ろそちらの方が高いという。

 手を施されぬまま“放置”されてゆくフィールド
が、県内には余りにも多過ぎる。そんな哀れな現実
を無言で伝え続けるこの木崎球場も、いつか私達の
記憶から失せていくのだろうか。


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