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巻町営城山野球場

まきちょうえい・じょうやまやきゅうじょう

(巻町城山運動公園)


フルサイズの画像もお楽しみ下さい。画像をクリックすると表示されます。

〒953-0075 巻町峰岡字城山580
・1980年3月完成(2000年7月改修)
・グラウンド面積:12,588平方m
・両翼:92m
 中堅:120m
・5,500人収容

●交通
・JR巻駅よりタクシー5分
*駐車場あり

●球場の位置
 

巻町
 巻町というと、全国の諸氏には、原発建設の
是非を問う住民投票が実施された町として一躍
有名になったので、名前だけは御存知の方も多
いだろう。町自体は、日本海と角田山を西に望
む、新潟平野の中の町。人口3万人で、新潟・
三条・燕のベッドタウンとして、年々人口も増
加している。日本の地ビールの草分け的存在で
ある「エチゴビール」の醸造は、この町で行わ
れている。

 市街地の西のはずれ、角田山の東麓にあるの
が巻町運動公園。野球場は、入口の真ん前に建
っている。


<車でお越しの場合>
・北陸道・巻潟東ICから、R460を巻駅方面へ
 直進、セーブオンの角を右折し、そのまま
 市街地を道なりに直進(道幅の狭い箇所、
 クランクもあるので注意)。間手橋交差点
 を右折し、500m程直進。案内看板を目印に
 左折し、約1kmほど。
 主な用途は社会人の練習、草野球など。時々、
大学や社会人の練習にも使用される。新潟市内
からも近く、交通の便がよいという点が最たる
理由か。ただ、運動公園の近くまで入ってくる
バス路線はなく、最寄りのバス停から歩くにし
ても20分以上はかかる。よって公共交通を利用
した場合、巻駅からはタクシーを使用するしか
足がない。

 球場は昭和55年春に完成。しかし、完成から
まだ20年弱しか経っていないものの、設備の老
朽化が著しく、一部の設備が使用できなくなっ
ているほどである。2000年夏にやっと、スコア
ボードの改修などが行われたが、それでも設備
内容は相変わらず不備なままだ。
 観客席は、メインスタンドと、土盛りで一部
コンクリート張りの内野スタンド、土盛り芝生
張りの外野スタンド。しかし、スタンドの一部
ではベンチの老朽化が進んでいる。
内野スタンドは2,300人収容。
 それどころか、内・外野の芝張り部分にも、
雑草が高く生い茂り、使用できなくなっている。
最近になって、やっと草を刈るなどして手が入
ったが、土を掘り返して根を掘り起こすなど、
抜本的な除草は行っていないため、オチは見え
ていると言っていい。
外野スタンドは3,200人収容だが、実質的には
死滅設備だ。
 グラウンドは両翼92m、中堅120m。
ブルペンのマウンドは2つずつ。しかし、この
マウンドにも雑草が生えている。フェンスは例
によってラバーなし。金網もあちこちで破れた
ままになっていたが、これも2000年夏の改修で
やっと張り替えられた。といっても、今まで何
故、直そうとすらしなかったのか。メンテナン
スを行っていないことは明白である。
 パネル式のスコアボード。これも直された。
改修前は、イニング表示の3回表・裏、試合結果
の第3試合先攻側、オーダー表示の先攻側5番の
パネルが、それぞれ脱落したまま。全体的に錆
び付きも著しく、朽ち落ちている部分もあちこ
ち。時計は腐朽により脱落。バックスクリーン
部にも、錆びによって所々に穴が開いており、
光を素通ししてしまう、という有り様だった。

 それが改修工事により、骨格を残して全面的
に造り直された。外装もすべて真新しい板に張
り替えられ、面目を躍如した。かのように見え
たのだが、この綺麗なスコアボードにはオチが
付く。
 何と、パネルが切ってあるのはスコアだけ。
試合結果、オーダー、審判のところは枠を塗っ
ただけで、つまりはハリボテなのだ。

 そのスコアボードを近くで見るとこの有様。
左上のスコア表示はパネルが切ってあるが、左
下の試合結果は枠を塗ってあるだけ。だったら
わざわざ、元の寸法で造りたてることもなかっ
たのではないのだろうか。
 因みに、最初にこのスコアボードのパネル全
体を上げた時、ランプを付ける穴を切る位置を
間違えたため、S・B・Oの左横と、その下部の
ジャッジの並びの位置に、その間違った穴を埋
めた溶接痕が残っている。
 とはいっても、スコアボードはほとんど使用
される事がない。多くのケースではカウントと
判定、補助カウントランプにカウントのみが表
示されるだけで、スコアは掲示されない。

 と思ったら、三塁側ダッグアウト横に、黒板
式のスコアボードが掛けてあった。これが実質
上、この球場唯一のスコア表示装置である。
 内野スタンドのダッグアウト上部には、カメ
ラブースとして使用できるスペースがある。

 それはともかく、バックネット前のファウル
エリア、余りにもひどい。芝を植えたウォーニ
ングゾーンには雑草が混じってでこぼこ。しか
もスタンドの直前はコンクリートが剥き出しに
なっている。こんな状態でゲームをやっていて
は、普通にプレーしていても怪我をする危険性
が高い。だいたい、こんな所で試合をやってい
ること自体がそもそもおかしいのだが、彼らは
怪我が怖くないのだろうか?
 そのバックネットだが、非常に危険な設置方
法になっている。
 左の写真を見て欲しい。バックネットの両端
は、高さ約1.8mくらいのところで切れている。
本部席部分の窓の部分にはガードが付いている
が、この箇所はコンクリートが剥き出しになっ
ており、しかも頭の高さの所に鉄柵が突き出て
いるという状態なのだ。
 こんな状態では、競技施設として使用するこ
とは、とてもお世辞にもできたものではない。
というよりも、この状態で20年間も使われたこ
とはある意味、奇跡にすら近いものがある。
 しかも、この球場の一塁側後方には「わんぱ
く広場」という、人工芝の滑り台と遊具などが
置かれた、芝張りのピクニックスペースがある。
軟式ならまだしも、硬式はちょっとカットした
だけでもかなり打球が飛ぶ。一応、一塁側には
防球ネットも設けられているが、まるで意味な
し。打球はそれをいとも軽々と越えて、この広
場にまで飛んでゆく。
 ここでは週末、家族連れや子供達が遊んだり、
昼食を広げたりしている。もし何か事故があっ
たら、というよりも、公園の施設の配置そのも
のについて、町は何も考えていなかったのでは
ないか。
 私も各球場の写真を紹介する際に常々言って
いるが、この球場も「造ったら造りっぱなし」
というクチである。しかも、メンテナンスは何
一つ行われていない。だいたい、芝生席が雑草
畑になっている球場なんて、聞いたことがない。
出来てまだ20年だ。それなのにこんな劣悪な状
態というのは、言語道断である。
 そういえば、以前聞いた事があるのだが、県
内のとある社会人チームが、3月に春季練習をこ
の球場でやりたいと打診したことがある。しか
し町側は難色を示した。「3月は営業期間外だか
ら使わせられない」というのがその理由だった
そうだが、結局「使用後は自分達で整備する」
という条件付きで貸与したそうだ。
 3月なんて、下越の平野部はもう積雪はすっか
りなくなっている頃だ。なのに「期間外だから
何も関わりたくない」というのは、行政サービ
スの怠慢であるし、柔軟性を利かせないことも
事勿れ主義の一端といえる。そして、せっかく
整備した施設を、何も手入れしないというのは、
行政としての義務や責任を放棄しているとしか
言いようがなく、投げかける言葉もない。まし
てや、球場内の設備はこのありさま。何をかい
わんや、である。
 私にとって、この球場がどうなってゆくのか
という問題は、ちょっとした関心事である。
勿論、それについては私のこの眼で見守ってゆ
こうと思っている。




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