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Ver.3.1
08/01/2002
| 新潟市営鳥屋野野球場(新潟市鳥屋野運動公園野球場) にいがたしえい・とやのやきゅうじょう/Toyano Baseball Stadium,Niigata City |
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![]() 現在の新潟市内のスポーツ施設の現状を推し示す一枚。 家並みと鳥屋野潟を挟んで彼方に見えるは、新潟スタジアム・ビッグスワン。 そしてその対岸では、荒涼と崩れかけたコンクリートの塊のもとでゲームを強いられるという 理不尽な姿が、日本海側最大の都市で日々繰り広げられている。 「スポーツ・文化都市」の姿は、ここには何ら存在しない。 <09/08/2001、天皇賜杯全日本軟式野球大会> |
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〒950-0948 新潟市女池南3-6-4 ・1963年8月完成 ・グラウンド面積:12,547平方m 両翼:97m(1989年拡張、旧=90m) 中堅:120m ・内野:クレー舗装、外野:天然芝 ・14,000人収容 車椅子席:5(介助者付添いを推奨) ●これまでのプロ公式戦開催実績 パ=23試合・HR71 セ=20試合・HR27 計=43試合・HR98 ●交通 ・JR新潟駅南口より新潟交通バス 「笹出線経由女池愛宕」行 ・JR新潟駅万代口より 「西跨線橋経由女池愛宕」 「産業センター前」行 共に「野球場・科学館前」下車すぐ *駐車場あり(但し収容台数少なし) ●球場の位置 ![]() ●新潟市 |
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1964年の新潟国体に合わせて作られた野球場 |
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スタンドは内野9,680人、外野4,320人収容。 内野スタンドは勿論、全席座席が付いている。 セパレート式ではあるものの、総てベンチシー トで背もたれはない。 写真右側の、一段下がった灰色のエリア。 ここは他の内野席がFRP製の椅子を備えているの とは異なり、コンクリートのベンチである。 しかも、ここはいわばエアポケットで、スタ ンドそのものも鉄筋コンクリートではなく土盛 りである。それだけにとどまらず、改修もほと んど行われていない。それが証拠に、一部のベ ンチは、粉々に割れたり大きなひびが入ったり している。それについては詳しく後述する。 |
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| 実は、この鳥屋野球場の周辺は、40年以上前 は沼地であった。旧地名、字(あざ)の「前潟」 という名がそれを示す通り、鳥屋野潟の周辺に あった池を埋め立てて開発が進められたのが、 この女池(めいけ)南地区一帯なのである。 鳥屋野球場がデビューした64年の新潟国体閉 幕直後、6月16日に襲った新潟地震では、フィー ルドの亀裂・液状化やスタンドの一部崩落など 甚大な被害を受け、翌65年春までのシーズンを 棒に振ったという手痛い経験がある。 初めてプロ野球が開催されたのはその翌年、 66年5月3日のサンケイ−広島4回戦だが、この 時は前日来の雨に祟られ、フィールドはぐしゃ ぐしゃ。懸命のフィールド整備の甲斐あって、 何とか開催にこぎつけたものの、当時のサンケ イ球団・徳永喜男営業部長に「沼地の上にある 上、水捌けが良くない。グラウンドも粘土質。 決して良いコンディションではありません」と 酷評されるなど、設備の悪さは完成して間もな くから指摘され続けていた。 |
![]() その頃よりは、かなり改善されてきてはいる。 |
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| スコアボード。余りにも御粗末である。 まず、時計がない。安打数・失策数も表示す ることができない。左端の審判表示部が小さ過 ぎる。何故か回数表示は11回迄という、何とも 中途半端なスコアボードである(DH制対応のため に改修された際の名残りと思われる)。 更に御解り頂けるだろうか、三塁側9番と、 一塁側5番の打順ランプが異様に出っ張ってい る。どうも昔、ぶっ壊れて後付けしたらしいの だが、理由は定かではない。 記録ランプの上には「只今」の二文字が。 まあ、見た目ノスタルジックではある。 内野スタンドには普通、補助のカウントラン プと記録ランプが設けられているが、無論、こ こにはそのような設備は設けられていない。 |
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小休止。 98年・イ・G−F、本日の審判。 尚、既に写真をご覧頂いている通り、この球場 には照明設備はない。薄暮時や練習などで使用で きる程度の簡易的なものも含めて、一切ない。 社会人の試合などでは日没コールドになることも ある。 80年前後には、県内の野球関係者などが上越新 幹線の開通を見込み、プロ野球のナイター開催を 目指して照明設備の設置を求めたこともあったも のの、球場自体の設備が不備であること、周辺の 宅地化が進んでいることなど、現実的には不可能 であったため、結局空論に終わってしまった。 |
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| 鳥屋野球場は、音響面も非常に弱い。 スタンド全体にアナウンスが行き渡らないこと も多々ある。スピーカーの絶対数が少ない上、 中音域ばかりが目立ってしまう旧式のラッパ型 スピーカーが多く使われていることも起因して いる。この近くを国道8号・新潟バイパスが通っ ているが、アナウンスが時折車の通行音に掻き 消されることもたびたびあり、外野スタンドで は全く聴き取れないことすらある。勿論、外野 にはスピーカーなし。もっともここ数年、外野 スタンドは滅多に開放しなくなったのだが。 01年に改修された際、以前内野スタンド上屋 に引っ付いていた箱型スピーカー(既に使われて いなかったが、錆び朽ちたままぶら下がってい た)をようやく取り外し、新しいものに付け替え た。 |
![]() 01年の改修ではこの他、スタンド下の通路に |
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フィールドレベルについてだが、概ね5〜6年 に一度のペースでメンテナンスが行われ、土の 入替えと外野の芝の張替えなどが行われる。 しかし、毎年丁寧にやっているのか、というと そうでもない。年によっては外野の守備位置が 真っ白になっていることもある。高校野球・夏 の県大会のメイン球場となった時には、入場行 進時の動線の影響で、中堅から二塁にかけて、 一直線にフィールドが掘れてしまう。 外野フェンスは2mと低すぎる。エンタイトル 二塁打はしょっちゅう出る。 左の写真、アンツーカー部にいる日本ハム・花 増トレーニングコーチ(当時)と、フェンスの高 さを比べてみて欲しい。 因みに、花増さんは177cmである。 |
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| 両翼は97.6m、中堅は120m。 但し、距離表示は切捨てで「97」とされている ため、当HPでは97mとする。 拡張が行われたのは89年の改修時。この年に は巨人−大洋戦が開催されたのだが、それに伴 う措置だったようだ。ポール際付近の搬入口周 辺で、ファウルエリアが急にラインと平行にな っているが、これは拡張の名残りである。 因みに、新潟県内でプロ・アマ硬式の公認規 格をクリアしている球場は僅か。高校野球の公 式戦・各種オープン戦を開催する県下12球場で はたったの3箇所(五十公野、三条市民、悠久山) に過ぎず、また両翼99.1m以上のプロ規格をク リアするのは三条市民球場、ただ一箇所だけで ある。 鳥屋野は両翼はアマ規格に適合するものの、 中堅は拡張されておらず、規格より約1.9m狭い。 |
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トイレはメインスタンドのネット裏と一、三 塁側、外野スタンド入口にある。車椅子トイレ は三塁側通路に1箇所、5平方mの広さがある。 メインスタンドのトイレは全て水洗(左は三塁 側スタンド下の男子トイレ)。外野スタンドのト イレは汲取り式。 因みに、鳥屋野球場は「赤水の出る球場」と 酷評されていた時期がある。シャワールームで 蛇口をひねると、あたかも往年のヒッチコック の映画「サイコ」よろしく、赤い水が流れ出て きたという。鋼管が錆びて、使い物にならなく なっていたのだ。これらが改善を見るのは給水 系統の完全改修を行った、93年シーズン中のこ とだ。 |
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![]() スタンド上に車椅子席が設けられている球場 |
![]() しかし実際のところは、スタンド出入口のスロ |
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ざっと大まかに場内の状況を説明したが、左に 改めて、これまでの鳥屋野球場が辿ってきた道程 のうち、改修などに関する主なものを示す。 細々とした改修は80年代以降、何度も行われて いるが、建物そのものに対する抜本的な補強や改 修は行われておらず、場内の多くの箇所で経年劣 化が著しく進行している。 3年程前、市教委など関連機関に鳥屋野球場の 老朽化に関して問い合わせたことがあるのだが、 「耐震検査や補強など、建物の強度について改善 をする意思はあるか」という問いに対しては「そ のような予定は特にありません」という答えが返 ってくるにとどまっている。 ということで、以下は鳥屋野球場の老朽化に関 して、この場を借りて問題提起したい。 |
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| その上屋を見上げれば、そこには無数の鉄筋 が露見していることが解る。 既にコンクリートは悲鳴を上げ、細く弱々し い鉄筋は赤黒く錆び付いて、必死にSOSを叫び 続けている。しかし、叫びは全く届かない。 鳥屋野球場の特等席は、この上屋真下にあた る、ネット裏上段という不文律が、いつしか観 客の間でできあがっている。フィールド全体を 俯瞰できる視界の良さと、日差しや降雨を避け ることができるというのがその理由。高校野球 のラジオ・テレビ各局の実況席も、この真下に 設置されている。 しかし、果たしてそこは安全なのか? |
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非常に解りにくいのだが、実は内野スタンドは 細かくいうと5分割されている。ネット裏、一・ 三塁側の鉄筋部、そして一・三塁側の土盛り部、 というふうになるのだが、ネット裏部分と一、三 塁側との間には継ぎ目がある。この継ぎ目を跨ぐ ようにして、階段が設けられている。 実はこれが曲者で、この付近は過去、何度も何 度もひびが入っている。その都度コーキングなど で埋めるのだが、如何せん表面しか埋めないため に、蹴つまずくたびに「ボコッ!」と鈍い音がし て、またひびが入る…。その繰り返しだった。 スタンド下の通路部では、この継ぎ目から階下 の本部席通路が丸見えだったのだが、さすがにそ れでは警備上問題があるということで、01年改修 時に合わせ、通路の隙間と共に、スタンドの階段 もようやく、継ぎ目が分厚く埋められた。 ところが、曲者は曲者。中段の通路では、この 継ぎ目の不自然な段差に足を取られ、つまずいて 転びそうになる観客がかなり見られた。悩みの種 は、到底消えそうにない。 後で解ったことだが、この継ぎ目の部分にはラ バーシートか何かをあてがい、その上に塗装を施 しただけの、ごく簡易的な措置しかなされていな かった。夏場になると、照り返しの熱で膨張した この部分は大きく盛り上がり、上を歩くとベコベ コする。 |
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| コンクリートの劣化が進んでいる以上は、表面 に防水加工を施して水分の浸透を抑制し、劣化を これ以上進行しないようにする必要がある。 防水コーティングは、これまではスタンド段床 部のネット裏部分(緑の座席)だけにしか施されて いなかったが、01年の改修で一、三塁側鉄筋部の 2列目まで(黄色の座席2列分。フィールドレベル でいうと、ダッグアウト上まで)施工箇所が延び た。 しかし、残り3列分(黄色の座席の残り1列と、 赤い座席2列全て)に関しては、未だに防水塗装は 施されぬまま。右の写真のように、階段のコンク リートが剥離している箇所もあちこちにある。 |
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| 逆三角形をしたネットポール。 バックネットは90年に張り替えられている。 ポールに打ち込まれたリングの赤黒さが目立つ。 ![]() |
リングを支える裏側のボルトと鉄板も、赤黒く 錆びている。 尚、下の写真では劣化状態が解りにくいが、 拡大したものは露出を変えて、はっきり解るよう に加工してあるので、ご覧頂ければ幸いである。 ![]() |
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| 午後は薄暗い、三塁側の出入口。 反対の一塁側にも出入口があるが、通常は観客の 入退場にはスロープのみが使われており、現在は 双方とも臨時の出入口として、ごくまれに開放さ れるだけである。 ![]() |
外から、三塁側入口の銘板を見る。 「三」は3本とも不規則に曲がり、「口」はプレ ートが脱落して、枠だけが残っている。 因みに、入口上の通路にある水色の設備は車 椅子用トイレ。先の通り、稼動機会は僅かだ。 ![]() |
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口を開けた欄干。![]() |
不規則に浮き出した鉄筋。![]() |
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スタンドの段床部に防水塗装をするのも当然重 要だが、その裏側にも、コンクリート片の崩落を 防止するために塗装を施すのが定石。晩年の川崎 球場でも、スタンドの裏側にはきちんと塗料が塗 られてあった。不測の事態を防ぐためだ。 ところが、先にスタンド下通路に関して触れ た際にも指摘した通り、鳥屋野ではここには塗装 はなされていない。高校野球の夏の大会の後など には、通路下に細かいコンクリートの破片が散乱 しているというありさまである。 |
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| そして風景が内野スタンド土盛り部に移ると、 その無惨さは一層加速する。 まず一塁側。継ぎ目のところで大きく段差が生 じているのがお解り頂けるはずだ。 ![]() |
正面から見ると、段床を支えるブロックは粉々 に砕け、上のベンチが大きく浮き上がっている。 既に観戦するスペースとしては用を成さない程 にまで、この箇所は老朽化が進んでいるのだ。 ![]() |
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| 代わって三塁側の土盛り部。今度は外側から。 植生なり芝生なりで、綺麗にしてあるのならまだ しも、このように雑草が生い茂っているという、 余りにも無惨な姿だ。外野スタンドも同様だ。 |
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| 継ぎ目の状態は、一塁側に勝るとも劣らず。 ブロックが砕け、縦に真っ二つになっている。 ![]() |
ポール際のベンチ。経年劣化で板が外れてしま ったが、補修されることもない。 ![]() |
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| しかしどういうわけか、土盛り部上段のコン クリート壁は新しい物に入替えられているのだ から、変な話だ。 だが、その壁の前には隙間が生じている。 因みにこの箇所の上段には、89年のG−W戦 の際には工事現場などで使う足場を組んで、計 500人分の仮設スタンドを増設したことがある。 普通であれば、消防法等々などの絡みで許可な ぞ下りないものだが、特例として認められたよ うだ。 もっともそれ以前に、東京ドーム開場以降に ここで巨人主催の公式戦が開催された、という 事実自体が、ちょっとした奇跡にすら感じてし まう。 |
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外野スタンド入口は両翼ポール際とバックスク リーン裏の3箇所。 かつては外野にも入場券売場があったが、既に 埋め固められ、外に突き出した窓口のテーブルだ けが、往時の隆盛を物語ってくれる。 |
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| スコアボード棟を裏側から見ると、より一層そ の弱々しさを感じさせる。歪んだトタン屋根、く すんだモルタルの壁で囲まれた小さな箱を、か弱 そうな細い鉄骨群が支えている。 ![]() |
翩翻と立つ新潟市旗。市章は「五に錨」。![]() |
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| 小ネタ。 県旗が真逆。 |
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昨今の禁煙・分煙化の動きに合わせ、県内の屋 外スポーツ施設でも最近、スタンド内を禁煙とす るところが多くなっている。01年5月にオープン した新潟スタジアム・ビッグスワンももちろん、 スタンド内は終日禁煙である。 鳥屋野球場も01年の改修にあわせ、スタンド内 を禁煙とする措置をとっている(高校野球などで は、独自に何度か禁煙措置をとった事がある)。 しかしそのことに関して、常設して観客に伝達 している手段は、この喫煙所(内野スタンド4箇所) の小さな手書きの看板だけである。故に、9月に 使用を再開した際には、スタンドで喫煙する観客 が多勢いた。 新潟市内のスポーツ施設、とりわけ老朽化した ものについては、場内の設備案内にピクトグラム (イラストや文字などを図案化したもの)を使用し ている箇所は皆無。長岡市悠久山野球場は、通路 からスタンドに至る階段部分にスタンド内が禁煙 である旨を知らせる看板を掲げ、喫煙所の利用を 促進させるなど、分煙を積極的に呼びかけている が(それでも年配の方などは、スタンドで平然と 煙草をくゆらせているが)、それとは好対照だ。 |
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| 01年の改修では、本部席や会議室などのリフォ ームに重きが置かれており(そもそも、今までゲ ストルームすらなく、冷房の入っている部屋もな かった程、設備は陳腐なものだったが)、スタン ドそのものにはほとんどと言っていいほど、手が 入っていない。県内メディアなどが伝える「開場 以来最大規模の大改修」というのは、陳腐化し、 不備な面が多かったスタンド下の部分を抜本的に 改修したという意味合いに於いては、理解できな くもない(メディア的には“自分達の仕事場が綺 麗になった”というだけで糠喜びしているきらい もあるが)。確かに、投入された額は過去最大規 模のものだった。 しかし上に示した通り、スタンドそのものに対 してなされた措置は、防水コーティングの面積が 増えたことと音響面の改善のみ。それ以外、観客 が直接目に触れる部分に関しては、ほとんど改善 を見ていないことが解って頂けるかと思う。 そればかりか02年、夏の高校・県大会では、試 合開催中に電力使用量が許容量をオーバーし、ブ レーカーが下りて停電するなど、試合運営面でも 大きな不都合を被るケースもある。 売店担当氏によれば「ブレーカーは時々落ちる ことがある」というくらいだから、数年来に慢性 的に発生しているものなのだろう。 |
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この鳥屋野と、70年完成の小針の両球場に関し ては、ほとんどまともなメンテナンスを受けない まま経年劣化が著しく進んでいる。市では10年程 前から、新潟市清五郎に予定されている県立野球 場とはまた別に、後継となるべき新しい市営球場 を黒埼地区に建設する方針を明らかにしているも のの、これとて県立球場の建設計画の不安定さや 長年の財政難などに翻弄され、未だに具体化して いないのが実情である。 52万人を抱える日本海側最大の都市・新潟。 既に廃墟と化した、名ばかりの「野球の殿堂」は いったいいつになれば日の目を見ることができる のだろうか。そのファイナルアンサーは誰一人と して、出すことはできない。 |
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| 恒例・おまけ。 普通、市町村には災害時の避難場所が設定され ているが、鳥屋野球場がある女池地区の一時避難 場所には鳥屋野運動公園のうち球技場、鳥屋野交 通公園、そして新潟江南高校の、この地区の文教 施設一帯が指定されている。 が、右の写真をご覧頂けば解る通り、球場だけ は何故か、避難場所から指定を除外されているの である。野球場はふつう、避難場所にするにはも ってこいの施設。県外の自治体には、野球場や陸 上競技場などのスポーツ施設を、災害用の備蓄基 地に使用しているところも多いというのに、だ。 故に新潟市当局も“鳥屋野球場は、地震が来た ら倒壊するかもしれない”という認識を持ってい ないわけではないのだろう。では、なぜ補強しな いのか、と云ったならば、そこからはきっと果て しない堂々巡りになってしまうが(笑)。 |
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